「Chapter03 必要なのはシンプルに「ペン」と「紙」」を読む
英語版は「3 Everything You Need to Have」
rashita.iconこれも第一章、第二章とネーミングが揃えてあります
そういう章題の遊び心は日本語版ではまったくありませんね
Chapter03 必要なのはシンプルに「ペン」と「紙」
メモは、「考えること」を最大限にアシストする
必要なものをそろえよう
rashita.icon章題からして「道具」の話になるのでしょう。
メモは、「考えること」を最大限にアシストする
NASAのボールペンの話(都市伝説)が出ている
複雑にせよ、シンプルにせよ、という例示として
rashita.iconこの話は、システムの話ではなく、アイデアの話。でもって、ここまでの話でいろいろなことに興味を持て、探索を続けろというようなことを述べていたのではないか。たしかにNASAは宇宙で使えるボールペンは開発できなかったのかもしれないがそこで行われていた研究が別のことに役立つという話は十分ありえるだろう(3Mのエピソードが有名)。
適切な例示を出すならば、「複雑なシステムを使ったことによって、うまくいなかった」エピソードを出すべきで、まずそのレイヤーがズレている点と、挙げられているエピソードがここまでの話と価値観が逆になっているという時点で、この例は成功していないと感じる。
書くこと自体は、入り組んだプロセスではありませんが、常に無駄な脱線で行き詰まる危険にさらされています。
rashita.icon本当に?
書くことは、脳神経の動きで見てもかなり入り組んだプロセスだと思う。熟達した人にはそう感じられないだけだろう。
また、「常に無駄な脱線で行き詰まる危険にさらされている」ことが「書くこと」に常にセットになっているのであって、"書くこと自体"というのような純化されたものは、イマジナリーな存在ではないか。
書き手はいろいろな学習法を身につけ、それらの方法は作業を簡単にすることを目指しているが、組み合わせると簡単ではなくなってしまう。
rashita.iconこれはたしかにその通り。
手法自体は難しいものはあまりないが、それぞれの方法の関連を考えずに導入してしまうと問題が起きる
rashita.iconまったくその通り。
それぞれが完全にかみ合う手法など存在しないので、たくさんの仕組みを併用すると、やりとげるのが難しくなる
rashita.iconたしかにそうなのだが、それは手法をまったくアレンジせずに使う場合であって、「それぞれの方法の関連を考え」てアレンジしたらやりとげることは不可能ではなくなる、という指摘は十分可能だろう。
仮に、あるアイデアに出会ってそれに関する情報を集めたい場合、ツェッテルカステン以外の方法では、何をするでしょうか。すべての本を読み直し、下線を見るべきでしょうか。自分の日誌や抜粋をすべて読み直すべきでしょうか。
rashita.iconこういうのはきちんと調べて提示して欲しい。〜〜という方法ではこうなっていて、〜〜という方法ではこうなっている、というように。読者の印象を誘導するような書き方はエッセイだとしてもあまり好ましくないと感じられる。
rashita.iconあと、そういう作業をして何が悪いのか、という問題がある。
rashita.iconあと、この話は前段階までの話の流れとつながっているか?
そして、その後はどうすればよいでしょう。内容を抜粋すべきでしょうか。情報はどこに保存すればよく、それは新しいつながりをつくるのにどのように役立つでしょうか。つまり、ツェッテルカステン以外の方法では、それぞれの小さな手段が突然大変なプロジェクトに膨れ上がります。
rashita.iconなぜこんなことが断言できるのだろうか。「ツェッテルカステンでは膨れ上がりません」と書けばいいのに。他の方法でも似たようなことをやっているかもしれないし、それは十分に調査すれば見えてくるだろう。ここで紹介する方法を持ち上げるために、不当に他の方法を貶めている印象を受ける。
この状態で、さらに別の手法を投入しても事態が悪化するだけです。
rashita.iconここが前段階の部分とのつながりだろうが、これは前段階で示された問題ではないだろう。
rashita.icon前段階で示されたのは、手法同士の関係を考えずに導入してもうまくいかないであって、こちらはある状態がうまくいっていないときに別の手法を導入したら事態が悪化するという話。問題の地点が違っている。
だからこそツェッテルカステンの出番です
rashita.iconようするに、これがいいたい。この結論があって、それにフィットする情報を、あっちから採集し、こっちから採取して、それらをつなげて並べているだけの文章に思える(ここまでの印象だと)。
すぐれたツールは、やるべき仕事から気をそらすものを減らします。
rashita.iconまさにその通り。
ツェッテルカステンは、考えるための足場を外部に作る
脳が得意としてないタスク(主に情報の保存)を助けてくれる
必要なのはこれだけです。他はすべて余計なものにすぎません。
何において、だろうか。
生きること、ではないだろう。
ツェッテルカステンというツールを使っていいく上で、なのかこうした知的作業においてなのか。この文では読み取りにくい。
必要なものをそろえよう
4つの道具
1. 書くものと書かれるもの
走り書き用。
rashita.icon日本で言う「メモ」に相当する
2. 文献管理システム
文献を集めることと読書中のメモを集めること
Zeteroがオススメされている
3. ツェッテルカステン
アナログ
ハガキサイズ程度の紙(ルーマンはA6サイズ(148×105mm)を使っていた)
紙を入れておく箱
デジタル
リンクとタグが使えればOK
バックリンクがあるツールあるいはツェッテルカステン専用のツールがオススメされている
4. エディター
Zeteroを使っている場合は連携対応しているエディタ(Word)がお進めされる